「明治プロビオヨーグルトPA-3」が発売され、店頭に一気に並ぶようになりました。そこでこのヨーグルトを紹介しようと思います。
明治プロビオヨーグルトPA-3は正式名称をラクトバチルス・ガッセリー・PA-3と呼ぶ乳酸菌を配合したヨーグルトです。
商品コピーは「プリン体と戦う乳酸菌」。プリン体といえば痛風の原因になる成分で、特にお酒飲みが多くかかる病気ということで注目され、その影響か、近年プリン体カットビールなども多く発売されています。
そもそも痛風とはなにか?
痛風とは血液中の尿酸値が高い状態(高尿酸血症)で、足趾(あしのゆび)や足首、膝などに起こる急性の関節炎です。高尿酸血症が続くと尿酸の結晶が関節の組織に沈着し、その結晶が関節内に遊離するとそれに反応して炎症が起こるとされています。
痛風にかかると足の親指の付け根が赤くはれて痛み出します。定期的に痛みの発作が起こっては治るということを繰り返します。「風に吹かれただけでも痛い」という名の通り、痛みは耐え難いほど激しいといわれています。症状が進むと足首や膝の関節まで腫れ、痛みの発作が起こる間隔も短くなります。腎臓が悪くなったり、尿路結石が出来たりする人が出てきます。
尿酸を生み出すプリン体が多く入った食事、動物性タンパク質や脂質を過剰に摂取すると痛風になりやすくなります。またお酒を飲むとアルコールの作用が加わって通常よりも尿酸値が上昇します。そのためお酒を毎日飲む人は痛風の危険度が2倍になるといわれています。
プリン体はアルコールの中でもウィスキーや焼酎といった蒸留酒にはあまり含まれませんが、ビールや日本酒といった醸造酒に多く含まれますので、毎日ビールを飲む方は要注意といえるでしょう。
アルコールの作用もあって、量的には多くないにもかかわらず、ビールを1缶毎日飲む人では6年間に血清尿酸値が0.5~1.0mg/dL上昇すると報告されいます。
プリン体について
プリン体とは核酸に多く含まれDNAの主成分になっています。細胞の新陳代謝の際に使われ、エネルギーの伝達物質にもなっている物資で生物が生きていくうえで欠かせない物質です。
しかしプリン体が過剰になると痛風を引き起こすもとになります。痛風は尿酸の生成量が排出量を上回るようになると発症する可能性が出てきます。
プリン体は体内での活動を終えると最終的に尿酸に代謝されます。尿酸は腎臓でろ過され尿として体外へ排出されますが、すべてが排出されるわけではありません。その多くは尿管で再吸収されます。
そして尿酸が体液に溶けることができる量にも限度があり、その限度量を超えると尿酸が結晶化します。結晶化した尿酸に炎症反応が起こり痛風を引き起こすのです。
痛風予防のヨーグルト
痛風は尿酸の生成量が排出量を上回ることで体内にたまった尿酸が結晶化して生じます。そのため痛風の予防には尿酸を作り出すプリン体を過剰に摂取しないことが重要ですが、摂取してまったプリン体が体内に取り込まれないようにすることができれば過剰にとっていしまったプリン体を無効化できます。
そして「明治プロビオヨーグルトPA-3」に含まれるラクトバチルス・ガッセリー・PA-3は摂取してまったプリン体が体内に取り込まれないようにすることができる可能性がある乳酸菌なのです。
明治の研究によるとPA-3 乳酸菌は以下のことが確認したと発表しています。
①プリン体を体内に吸収されにくいプリン体へと分解する
②PA-3乳酸菌は菌体内にプリン体を取り込む
③取り込んだプリン体を利用して増殖する
今まではプリン体カットビールなどプリン体をなるべくとらないように考えられた製品はあったのですが、過剰に摂取してしまったプリン体を体に害のないように変換してくれる可能性があるということで、新しいプリン体対策商品だといえます。
明治プロビオヨーグルトPA-3
明治プロビオヨーグルトPA-3には固形ヨーグルトタイプと飲むヨーグルトタイプがあります。ヨーグルトタイプでは112gで87kcal、飲むヨーグルトタイプでは112mlで79kcal。価格は両方とも129円です。
量は変わりませんが、カロリーは飲むタイプのほうが若干少ないようです。
味はノーマルなヨーグルトです。特別な味はしません。明治は他にも「LG21」、「R-1」ヨーグルトを出していますが、この中でも一番ノーマルなヨーグルトの味と言えるでしょう。
特定健康食品(トクホ)の表示がありませんから、今のところトクホの取得はないようです。
お酒を飲む人などプリン体を気にしている人は食べてみてもいいかもしれませんね。
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