ヤクルトとピルクルの違い比較

よく比較されるヤクルトとピルクルの違いをまとめてみました。

ヤクルト ピルクル
会社 株式会社ヤクルト本社 日清ヨーク株式会社
値段 40円(約0.62円/ml) 130円(0.26円/ml)
65ml 500ml
乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029) カゼイ菌(NY1301株)
乳酸菌の数 200億個(約3億個/ml) 約1153億個(約2.3億個/ml)
乳酸菌の数/1円 5億個 8.87億個
カロリー 50kcal 338kcal
カロリー/1mℓ 0.76kcal 0.67kcal
ヤクルト ピルクル
ホクト表記 生きたまま腸内に到達する乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)の働きで、良い菌を増やし悪い菌を減らして、腸内の環境を改善し、おなかの調子を整えます。 カゼイ菌(NY1301株)の働きにいり、腸内の環境を改善し、おなかの調子を良好に保ちますので、毎日のおなかの健康が気になる方に適した飲料です。

まず会社が違う

ヤクルトは株式会社ヤクルト本社、ピルクルは日清食品グループの一つで日清ヨーク株式会社。これらはまったく別の会社です。最初ヤクルトの関連会社かなとも思ったんですが、まったく違うのですね。

言葉の由来はヤクルトは「Yakult」はエスペラント語でヨーグルトを意味する「Jahurto」(ヤフルト)から作られた造語で、社名の「ヨーク(YORK)」は、設立当時から発売していた主力商品『ヨーク』からついたものとのこと。

ヤクルトが先発組でピルクルが後発組です。ヤクルトの真似をしてピルクルを作ったというのは誰が見ても明らかです。根拠はないですけど、ピルクルの開発秘話はこのブログに書いてある通りでしょう。

「開発秘話」として色々綺麗ごと書いてありますが、皆さんお察しの通り、要は「ヤクルトを大量に飲んでみたいなあ!」という誰しも一度は抱く欲求を真っ先に「ビジネスチャンス!」と、実行に移しただけだと考えてよいでしょう。

ピルクルはヤクルトの真似というかジェネリックみたいなものと言っていいかもしれませんね。まあユーザーにとってはどっちが本家かは正直関係ない話。値段と内容次第では本家を抜くことは可能なわけです。ここらへんは商魂の逞しさですね。

日経によると、乳酸菌飲料のシェアはヤクルトが6割弱で、ピルクルは1割以下にとどまるようですが、ピルクルはヤクルトの半額ということも相まって年間10%強のペースで売り上げが伸びているとのこと。

値段と量が違う

ヤクルトとピルクルの最大の差はその量と値段。ヤクルトは65mℓで40円、ピルクルは500mℓで130円です。1mℓ当たりの単価はヤクルト約0.62円でピルクルは0.26円。約3倍の価格差があるといえます。

乳酸菌の種類と数

ヤクルトとピルクルでは含まれている乳酸菌の種類と数が違います。ヤクルトはラクトバチルス・ガゼイ・シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)で65mlあたり200億個、ピルクルはラクトバチルス・カゼイ・NY1301株、65mlあたり150億個(500mlあたり約1153億個)です。

両方ともラクトバチルス属ガゼイ種に属する菌でかなり似た種類の乳酸菌といっていいでしょう。

両者のホームページで書かれている効果は以下の通り。

シロタ株 NY1301株
胃液や胆汁に強く生きて腸まで届く 胃液や胆汁に強く生きて腸まで届く
良い菌を増やし、悪い菌を減らすチカラ 善玉菌を増やし、悪玉菌を抑える
腸内の有害物質の生成を抑える

あくまでホームページに書いてあることをそのまま抜き出しただけですので、NY1301株は腸内の有害物質の生成を抑える効果はないのかというとそういうわけではないと思います。

腸は排便をつかさどる器官であると同時に免疫系の神経が集中しているところですので、腸内環境を改善することで、便秘解消の他、花粉症などのアレルギー軽減、免疫力向上などさまざまな効果があることが分かっています。

乳酸菌の数は同じ量ではヤクルトの方が65mlあたり50億個多いのですが、一回分で比べるとピルクルは500mlありますので、圧倒的にピルクルのほうが多いです。

一円あたりに直すとヤクルトは一円あたり5億個、ピルクルは一円あたり、8.87億個になります。円あたりに直すと1.5倍程度と思ったより差がない気がします。

カロリーが違う

一回分のカロリーで比較するとヤクルトは65mlあたり50kcal、ピルクルは500mlあたり約338kcalで当然量の多いピルクルのカロリが高くなります。

1ml当たりのカロリーを比較すると逆にヤクルトが0.76kcal、ピルクルが0.67kcalとヤクルトのほうがカロリーが高くなります。同じ量では若干ですが、ヤクルトのほうがカロリーが高いのですね。

結論

内容についてはどちらもたいして変わらないから、結局、がぶがぶ飲みたいならピルクルで、そうでないならヤクルトって感じです。個人的にはピルクルは途中で飽きるので、ヤクルトの物足りなさがちょうどいいんじゃないかと思っています。

またピルクルを500ml飲むと338kcalになりますので、いくらゴクゴク飲みたいといっても、一日数パックを飲むなどの飲みすぎには注意してくださいね。

コメント

  1. ヤクルトとピルクルの違いがよくわかり、とても参考になりました。
    ピルクルのほうが安いので効果はヤクルトと比べるとどうなのかな、と思っていたので。
    これで子供たちにも堂々と飲ませることが出来ます^^;

      • 腸きれい管理人
      • 2015年 11月 12日

      コメントありがとうございます!
      お力になれて私もうれしいです^^

    • みー
    • 2015年 11月 16日

    ピルクルを大量に飲んでも何の変化もありませんでした。乳酸菌ですが、胃酸や胆汁などに勝てず、生きた乳酸菌は腸まで届いてないんではないのかなと感じましたσ^_^;
    ヤクルト400、5本一気に飲んだら、一日おトイレとお友達になりましたね笑

    • 腸きれい管理人
    • 2015年 11月 16日

    みーさん、コメントありがとうございます!

    ヤクルトたくさん飲むと便がコクがあるというか芳ばしい臭いになりますよね(笑)

    乳酸菌だけ大量にとると便の生成が追い付かず、下痢っぽくなるときがありますから、便を作る材料の食物繊維を同時にたっぷりとるといい感じです。(個人的にはですが)

    乳酸菌は生きていなくても効果がありますから、実感がなくてもとり続けるといいですよ。通便はさまざまな要素が絡み合って決まるので、プラスの要素を無理しない程度に積み上げていく感じがいいのかなと思います。

    あとピルクルやは糖分が多いので飲みすぎは注意が必要です。

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