ペディオコッカス(Pediococcus)属
乳酸菌は、6つの乳酸菌属に分けられます。その半分がコッカス菌で、そのうちのひとつが、ペディオコッカスです。この菌の細胞形態は、丸い四連球菌で、乳酸だけを産生するホモ乳酸発酵をし、主に漬物などに存在している植物性の乳酸菌です。ペディオコッカスは、菌自身が酢酸を産生するため、酸や塩に対する強い耐性があります。
また、植物性乳酸菌の強みの酸に強い性質を生かし、胃酸に負けず、菌を生きたまま腸まで送り届けることができます。また、野菜の青臭さをまろやかにする働きもあり、ピクルス、漬物などの発酵植物製品や味噌、醤油など、塩分が高く、悪条件なところでも生存し、発酵することができるのが、この菌の特徴です。
生きた植物性乳酸菌の効果とは、悪玉菌は、アルカリ性の環境を好み、酸性の環境を嫌います。ペディオコッカスの乳酸菌属は、自らも酸を産生でき、腸内を酸性に変えてしまうため、悪玉菌を消滅させることが出来ます。
つまり、腸内環境を整えます。さらに、特に乳酸球菌は、免疫力を向上させる働きが強く、整腸作用、肌荒れの改善はもちろん、メタボリックシンドロームを予防する対策に役立ちます。体内に菌を定着させるため、持続して摂取することが必要です。
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ペディオコッカス(Pediococcus)属〜乳酸菌の種類関連ページ
- エンテロコッカス属
- エンテロコッカスは、人の体内に存在する細菌、常在菌のひとつで、楕円形のレンサ球菌です。分類すれば、この菌の乳酸菌属は、連鎖球菌属の腸球菌になります。
- ストレプトコッカス属
- 人間の腸には、100種類以上、100兆個以上もの腸内細菌が存在します。球菌、桿菌があり、その球菌のひとつの乳酸菌属が、ストレプトコッカスです。
- テトラジェノコッカス属
- 日本人に古くからなじみの深い、植物性乳酸菌。調味料の味噌や醤油などの発酵食品に含まれています。その乳酸菌属が、テトラジェノコッカスと呼ばれるものです。
- ラクトコッカス属
- ラクトコッカスは、チーズやヨーグルトの発酵に使われる、乳酸菌の一種で、牛乳にも多く含まれています。乳酸菌には、棒状、球状の2種類の形状があり、これは、球状の乳酸菌に分類されます。
- ラクトバチルス属
- 善玉乳酸菌は、およそ40種類あるといわれ、中の一つが、ラクトバチルスであり、人間に最も身近な乳酸菌と言えるでしょう。